チャールズ・スポルジョン(1834〜1892)というイギリスの器の話。
彼はある女性の家に出向くことになった。
その女性は極貧で、栄養失調になって寝たきりになってしまっていた。
彼女の家に訪問した時、ある額縁に飾られていた一枚の文章を発見した。
彼女は貴族に50年忠実に仕えた器だった。
額縁に飾られていた一枚の文章は、その貴族の方から最後にいただいたものであり、彼女にとっては唯一の宝物であったことがわかった。
スポルジョン師はその文章を詳しく調べることにした。
なんと、その文章は遺産相続の遺言状であった。
しかも、この寝たきりになっている、かつてはメイドさんだった忠実な女性に全財産を与えるという内容であった。
残念ながら彼女は文字を読むことができなかった。
それゆえに、遺言状であることには気づかず、極貧生活を強いられていたのだった。
自分に与えられているものに気づかないという悲しい物語である。
私たちキリスト者も主から与えられているものに気づかなければ、私たちの人生は悲しい物語になってしまうのではないか。
キリストをもっと味わいましょう。
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